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マレビト・ライブ vol.1「N市民 緑下家の物語①」

 2011-05-04
5月7日(土)上演の「マレビト・ライブ vol.1」のためのテキスト
「N市民 緑下家の物語①」を掲載します。

「マレビト・ライブ vol.1」
◯日時:2011年5月7日(土)15:00~18:00
◯場所:生祥児童公園(麩屋町六角通り南西角)
◯詳細→http://www.marebito.org/

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「N市民 緑下家の物語①」

 N市は、1945年の原子爆弾投下によって廃墟となった。その後、日本
の経済成長とともに復興を遂げ、廃墟の経験は次第にN市民の記憶の中から
消え去っていった。

 緑下家が県北部の離島からN市中心部に移住したのが1970年代後期、
父、緑下川音(みどりしたかわおと)は工業高校の国語の教師をしながら、
母、美濃(みの)とともに三人の子供を育てた。

 主人公の孤独な青年、緑下稲光(みどりしたいなみつ)はその三男である。
稲光は、ひとり言を言うのが癖である。目に映る光景を言葉で描写しテープ
レコーダーに記録するという地味な趣味がある。ひとり言以外はほとんど無口で、
割に合わないその場しのぎのバイト生活を続けている。

 長男の名前は、陽(よう)。陽は右翼団体のリーダーの「ボス」という男
からクズのような仕事をもらい生活している。ハマノ町の居酒屋で働くマリー
という恋人がいる。

 次男の名前は、次男(つぎお)。次男は、生まれて三時間で息を引き取ったが、
母がせめて名前だけでもと、埋葬時に「次男」という名前を父によって付けられ、
緑下家の墓に刻まれたのである。次男は、稲光の口をかりてN市の世界へと顔を
出すことができるようである。稲光がしきりにひとり言を言うのは実は亡霊と
なった次男との対話でもあるのだ。

 陽と稲光には、ユミという一人の姉がいる。ユミは突然失踪し、行方知れずで
ある。噂では勤めていた会社の上司との関係に原因があるとされたが、それも噂
だからさだかではない。時々、稲光はN市の街角でユミの幻影を見たりする。

 ある日(2011年5月7日)、公園でいつものように声の記録をテープレコーダー
に吹き込んでいた稲光のもとに兄の陽が現れる。彼はボスから市長の殺害計画を
密かに聞かされたことを稲光に告げるのである。
 

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